
玄米って、そのまま食べるもの?それとも精米して白米にするものなの?
玄米を白米にしたいけど、どうやって精米すればいいんだろう?
家庭用精米機とコイン精米機、どっちを使えばいいの?
玄米を買ったあと、「これって白米にできるの?」「10kgの玄米を精米したら何kgになるんだろう」と気になることがありますよね。
私も実際にイオンで北海道産ななつぼしの玄米1kgを購入し、白米2合に玄米1合を混ぜて食べてみました。
プチプチした食感は思っていた以上に食べやすかったものの、8時間浸水させる手間はちょっと面倒。玄米のまま食べるだけでなく、五分づきや白米にできれば、もっと食べ方を選びやすいと感じました。
玄米は家庭用精米機やコイン精米機、米店の精米サービスを利用すれば白米にできます。
ただし、ぬか層や胚芽を削るため、精米前と精米後では重さが変わります。
本記事では、玄米を白米にする具体的な方法から、10kg・30kgを精米したときにどのくらい減るのか、精米料金まで順番に見ていきます。
玄米を白米にする方法
玄米を白米にするには、玄米の表面にあるぬか層や胚芽を削る「精米」が必要です。
家庭で行うなら、主な方法は家庭用精米機、コイン精米機、米店などの精米サービスの3つになります。
| 方法 | 向いている量 | メリット | 気になる点 |
|---|---|---|---|
| 家庭用精米機 | 1~5合程度など少量 | 食べる分だけ自宅で精米しやすい | 本体の購入費と手入れが必要 |
| コイン精米機 | 10~30kgなど | 大量の玄米をまとめて精米しやすい | 玄米を精米所まで運ぶ必要がある |
| 米店の精米サービス | 店舗による | 精米機を自分で用意しなくてよい | 料金や対応する精米度が店舗ごとに異なる |
家庭用精米機で精米する

少量の玄米をこまめに白米にしたいなら、家庭用精米機が使いやすいです。
家庭用精米機には、玄米から白米にするだけでなく、三分づき、五分づき、七分づきなどを選べる機種があります。
毎回同じ精米度にする必要がないので、「まずは白米に近い七分づきから食べてみよう」という使い方もできますよ。
一方で、1回に精米できる量には上限があります。普段3~5合をまとめて炊く家庭と、1~2合だけ炊く家庭では合うサイズが違います。
家庭用精米機については、玄米用の家庭用精米機おすすめ比較で、容量や精米度、手入れのしやすさまで詳しく比較しています。
◆まつまのワンポイントアドバイス
家庭用精米機は「最大何合入るか」だけでなく、普段あなたが何合炊いているかで選ぶのがおすすめです。毎日2合しか炊かないなら、大容量だから便利とは限らないんですよね。
コイン精米機を利用する

10kgや30kgの玄米をまとめて白米にしたい場合は、コイン精米機が便利です。
基本的な流れは、玄米を機械へ投入し、料金を入れて、希望する白さを選択するというもの。機種や設置場所によっては、分づき米を選べる場合もあります。
たとえばJA松山市のコイン精米機では、玄米10kgにつき100円(税込)で、1回2kg以上30kg以内と案内されています。
ただし、料金、投入できる最低量・最大量、利用時間、選べる精米度は設置場所によって違います。
利用前には、現地の表示や運営者の案内を確認してください。(出典:松山市農業協同組合「コイン精米機」)
米店で精米してもらう
近くの米店や玄米販売店で、購入した玄米を精米してもらえる場合もあります。
自分で機械を操作する必要がなく、店舗によっては白米だけでなく五分づきや七分づきを指定できるのがメリットです。
玄米をその店で購入した場合だけ精米に対応するところもあれば、持ち込みを受け付けているところもあります。
料金や持ち込み条件は共通ではありません。玄米を持って行く前に、「持ち込み玄米でも精米できるか」「何kgから対応するか」「料金はいくらか」を確認しておくと安心です。
玄米は精米すると何kgになる?
玄米を精米すると、ぬか層や胚芽などが取り除かれるため、元の玄米より軽くなります。
「10kg買ったのに白米が10kgにならない」というのは異常ではありません。
ここを知らずに精米すると、思ったより減ったように感じるかもしれませんね。
白米では約90~92%が目安
農林水産省では、玄米に対する精白歩留りが90~92%のものを精白米としています。
つまり一般的な白米まで精米する場合、玄米の重さに0.90~0.92を掛けると、おおよその精米後重量を計算できます。
| 精米前の玄米 | 精米後の白米の目安 | 減る量の目安 |
|---|---|---|
| 1kg | 約0.90~0.92kg | 約80~100g |
| 5kg | 約4.5~4.6kg | 約0.4~0.5kg |
| 10kg | 約9.0~9.2kg | 約0.8~1.0kg |
| 20kg | 約18.0~18.4kg | 約1.6~2.0kg |
| 30kg | 約27.0~27.6kg | 約2.4~3.0kg |
たとえば玄米10kgなら白米は約9.0~9.2kg、玄米30kgなら約27.0~27.6kgが一つの目安になります。
この重量はあくまで一般的な目安です。玄米の状態、品種、精米機、選択した精米度などで実際の重量は変わります。
精白歩留りについては、農林水産省でも精米によってぬか層や胚芽が取り除かれる仕組みとあわせて説明されています。(出典:農林水産省「米と栄養」)
分づき米なら減る量は少ない
白米まで削らず、ぬか層を一部残す分づき米では、精米後に残る重量も多くなります。
農林水産省の資料では、玄米に対する精白歩留りについて、精白米が90~92%、七分つき米が93~94%、半つき米が95~96%とされています。
玄米10kgを例にすると、七分つきなら約9.3~9.4kg、半つきなら約9.5~9.6kgが単純計算での目安です。
ただし、家庭用精米機で表示される「五分づき」「七分づき」と公的資料上の精白歩留りを完全に同じものとして考えないほうがよいでしょう。
精米機によって仕上がりの基準が異なる場合があるためです。
分づき米について詳しく知りたい場合は、五分づき米はどこで売ってる?でも、玄米から作る方法や市販品の探し方を紹介しています。
減った分はぬかや胚芽になる
精米で重さが減るのは、玄米そのものが消えてしまうからではありません。
玄米の外側にあるぬか層や胚芽などを削っているためです。

玄米は、籾から籾殻を取り除き、ぬか層と胚芽を残した状態のお米です。
白米はそこからさらに精米することで、主に胚乳部分を食べる状態になります。
だから、玄米10kgを精米して約1kg減ったとしても、単純に「1kg損をした」という話ではありません。白米として仕上げるために、その部分を取り除いた結果です。
玄米と白米は何が違う?
精米前の玄米と精米後の白米では、見た目だけでなく、食感や炊き方も変わります。
玄米を白米にするか迷っているなら、まず何を削っているのか知っておくと、分づき米という選択肢も考えやすくなりますよ。
玄米はぬか層と胚芽が残る
玄米は、籾殻を取り除いたあともぬか層と胚芽が残っています。そのため、精白米より茶色っぽく見えます。

私は初めて玄米を買ったとき、白米との色の違いはすぐ分かりました。
一方、炊く前の香りについては、玄米だからといって特に気になるものはありませんでした。
白米はぬか層などを削った米
玄米を精米すると、外側のぬか層などが取り除かれ、普段スーパーでよく見る白いお米に近づいていきます。
白米まで精米するか、少しぬか層を残した分づき米にするかで、見た目や食感は変化します。
玄米と白米の間には、三分づき、五分づき、七分づきなどの選択肢があります。「玄米は少し食べにくいけれど、完全な白米にするのも迷う」という場合は、分づき米から試してみる方法もあります。
精米にかかる値段の目安
玄米を白米にするときに気になるのが料金です。コイン精米なら利用するたびに料金がかかり、家庭用精米機なら最初に本体を購入する必要があります。
どちらが安いかは、精米する量や回数によって変わります。
コイン精米は利用ごとに払う
コイン精米機は、玄米の量に応じて料金を支払う方式が一般的です。
先ほど紹介したJA松山市では玄米10kgにつき100円(税込)なので、この料金体系なら10kgで100円、20kgで200円、30kgで300円となります。
ただし、全国どこの精米機でも同じ料金とは限りません。5kgでも最低料金が必要な精米所や、利用可能な硬貨が限られるところもあります。
「10kgなら必ず100円」と決めつけず、利用する精米所の料金表を確認してください。
家庭用精米機は本体代が必要
家庭用精米機の場合、コイン精米のように利用するたび100円、200円と支払うわけではありません。その代わり、精米機そのものを購入する費用が必要です。
そのため、年に数回しか精米しない家庭ではコイン精米のほうが手軽なことがあります。
一方、毎週のように少量ずつ精米するなら、自宅ですぐ使えることに魅力を感じる人もいるでしょう。
価格だけでなく、「重い玄米を持って精米所へ行く手間」まで含めて考えると選びやすいです。
毎週少量ずつ精米するなら、家庭用精米機の容量・精米度・手入れのしやすさを比較してみる
米店の精米料金は店舗で違う
米店の場合、玄米の商品代に精米料金が含まれていることもあれば、別料金になる場合もあります。
持ち込み精米をお願いするときは、重量だけでなく、白米、七分づき、五分づきなど希望する仕上がりまで伝えましょう。
店頭で玄米を購入する場合は、その場で希望する精米度にしてもらえるか確認すると話が早いですよ。
家庭用とコイン精米の違い
家庭用精米機とコイン精米機は、どちらも玄米から白米を作れる点では同じです。
ただ、実際に使ってみる場面を想像すると、向いている家庭はかなり違います。
| 比較項目 | 家庭用精米機 | コイン精米機 |
|---|---|---|
| 得意な量 | 少量 | 大量 |
| 精米する場所 | 自宅 | 精米所 |
| 費用 | 本体購入費など | 利用ごとに料金 |
| 持ち運び | 基本不要 | 玄米を運ぶ必要あり |
| 分づき調整 | 対応機種なら可能 | 機械によって可能 |
| 手入れ | 使用後に必要 | 基本的に不要 |
少量を頻繁に精米する家庭
1~5合程度をこまめに精米したいなら、家庭用精米機との相性がよいです。
玄米をまとめて白米にして保存するのではなく、「数日分だけ」「今日炊く分だけ」という使い方ができます。
玄米から白米だけでなく分づき米も試したい人にも便利でしょう。
一方で、使うたびにぬかを捨てたり、部品を手入れしたりする必要があります。毎日のように使うなら、この片付けが苦にならないかも意外と重要です。
10kg以上をまとめて精米する家庭
10kg、20kg、30kgといった玄米をまとめて白米にするなら、コイン精米機のほうが一度に処理しやすいでしょう。
家庭用精米機で30kgを数合ずつ精米しようとすると、何度も作業を繰り返すことになります。
それなら、対応しているコイン精米機へまとめて持ち込んだほうがラクです。
ただし30kgの玄米袋はかなり重いため、持ち運び方法も考えておきたいところ。精米所まで運ぶ手段がないなら、少量ずつ家庭用精米機を使うほうが現実的な場合もあります。
◆まつまのワンポイントアドバイス
私は「料金だけ」で決めるより、何kgをどこまで運ぶのかまで考えたいです。10kg、30kgになると、精米代より持ち運びのほうが大変に感じる家庭もありますからね。
「少量ずつ自宅で精米するほうが合いそう」と感じたら、家庭用精米機を選ぶときは容量だけでなく、分づき設定やお手入れのしやすさも確認しておきましょう。
タイガー・山本電気・エムケー精工など家庭用精米機の違いを比較する
玄米を精米する前の注意点
玄米を持っていけば、どんな米でもそのまま精米できるとは限りません。
機械へ入れる前に、玄米の状態や利用条件を確認しましょう。
玄米と籾は同じではない
玄米は、収穫した稲から籾殻を取り除いた状態のお米です。籾殻が付いたままの「籾」と玄米は別物になります。
コイン精米機のなかには、玄米専用で籾には対応していない機械があります。
「農家からもらった米だから玄米だと思っていた」という場合も、籾殻が残っていないか確認してください。
対応していない米を投入すると機械のトラブルにつながる可能性があります。
精米機の対応量を確認する
コイン精米機には最低投入量と最大投入量が設定されている場合があります。
家庭用精米機も同じで、0.5合から使える機種もあれば、1合以上が前提の機種もあります。反対に最大2合、最大5合など上限も違います。
精米する量が機械の対応範囲に入っているか、使用前に必ず取扱説明書や現地表示を確認しましょう。
精米度を先に決めておく
白米にするつもりで精米所へ行ったものの、機械に「五分」「七分」「標準」「上白」などが並んでいると、どれを選ぶか迷うことがあります。
玄米らしさをある程度残したいなら分づき米、普段食べている白米に近づけたいなら標準的な白米が候補です。
一度白米まで削った米を、あとから五分づきの状態へ戻すことはできません。迷っているなら、いきなり削りすぎず、少量で好みを確かめる方法もあります。
精米後は保存方法も考える
玄米を大量に精米すると、そのあとは白米として保存することになります。
せっかく玄米でまとめ買いしているなら、30kg全部を一度に白米にするのか、10kgずつ精米するのかも考えておきたいところです。
食べる量に合わせて精米する
家庭用精米機の魅力は、必要な量だけ精米できることです。
たとえば玄米10kgを保存しながら、数日分ずつ白米にすれば、一度に全部を精米する必要はありません。
コイン精米を利用する場合でも、保存場所や消費ペースによっては30kgを一度に精米するより、分けて精米するほうが扱いやすいことがあります。
小分けと密閉を意識する

精米後のお米は、湿気、におい移り、高温などを避けて保存したいところです。
大量に精米した場合は、大袋のまま何度も開閉するより、家庭で扱いやすい量に小分けしておくと管理しやすくなります。
精米した白米を小分けするなら、密閉できる米びつや保存容器もあわせて確認しておくと便利です。
30kgのお米をまとめて保存する方法については、米30kgの保存方法と圧縮袋の使い方でも詳しく紹介しています。
実際に玄米を食べて感じたこと
私は北海道産ななつぼしの玄米1kgを970円で購入し、白米2合と玄米1合を混ぜて炊きました。
玄米1合だけを軽くすすいで8時間浸水させ、その水を捨ててから白米2合と合わせています。
水は白米3合の目盛りに合わせ、普段使っているタイガーの圧力IH炊飯ジャーで白米モード約48分。あくまで私が試した炊き方ですが、問題なく食べられました。

食べてみて一番印象に残ったのは、玄米のプチプチした食感です。
少し香ばしさもあり、白米と混ぜたことで玄米初心者の私でも思ったより食べやすく感じました。家族からも「おいしい」という感想でした。
ただ、私が負担に感じたのは8時間の浸水です。朝に炊きたいなら前日の夜から準備する必要があります。
だからこそ、「玄米を買ったら玄米100%で食べ続けなければいけない」と考えなくてもいいと思っています。
玄米のまま食べる、白米に混ぜる、分づき米にする、白米まで精米する。自分や家族が続けやすい食べ方を選べるのが玄米を買う面白さでもあります。
玄米のままでも、好みに合わせて精米しても楽しめるお米を探してみたい方は、農家直送の玄米も選択肢です。
農家直送の玄米30kgをポケットマルシェで探す玄米の精米に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 玄米10kgを精米すると何kgになりますか?
A. 一般的な精白米の精白歩留り90~92%を目安にすると、玄米10kgから約9.0~9.2kgの白米になる計算です。約0.8~1.0kg減ります。ただし、玄米の状態や精米機、精米度によって実際の重量は変わります。
Q2. 玄米30kgを白米にすると何kgになりますか?
A. 精白歩留り90~92%を使って計算すると、玄米30kgから約27.0~27.6kgの白米になるのが一つの目安です。約2.4~3.0kgがぬかなどとして取り除かれる計算になります。
Q3. 家庭用精米機で玄米から白米にできますか?
A. 玄米から白米への精米に対応した家庭用精米機ならできます。機種によっては三分づき、五分づき、七分づき、胚芽米なども選択可能です。対応する量や精米コースは製品ごとに異なるため、正確な仕様はメーカー公式サイトや取扱説明書をご確認ください。
Q4. コイン精米はいくらかかりますか?
A. 設置場所によって異なります。一例としてJA松山市では玄米10kgにつき100円(税込)と案内されています。ただし、全国一律の料金ではありません。利用する精米所で最新の料金を確認してください。
Q5. 一度白米にした米を玄米に戻せますか?
A. 戻せません。精米では玄米の外側にあるぬか層や胚芽などを物理的に削ります。一度取り除いた部分を元に戻すことはできないため、精米度で迷う場合は分づき米から試す方法もあります。
【まとめ】玄米の精米は量と頻度で選ぼう
玄米を白米にする方法は、家庭用精米機、コイン精米機、米店の精米サービスが中心です。
少量をこまめに精米したいなら家庭用精米機、10kgや30kgを一度に精米したいならコイン精米機が使いやすいでしょう。
自分で機械を用意したくない場合は、米店の精米サービスも選択肢になります。
- 精白米にすると玄米重量の約90~92%が目安
- 玄米10kgなら白米は約9.0~9.2kgが目安
- 玄米30kgなら白米は約27.0~27.6kgが目安
- 分づき米は白米より削る量が少ない
- 少量を頻繁に精米するなら家庭用精米機が便利
- 大量にまとめて精米するならコイン精米が便利
私は実際に玄米を食べてみて、玄米そのもののおいしさだけでなく、「白米に混ぜる」「分づき米にする」「白米まで精米する」と選べることにも魅力を感じました。
玄米を買ったからといって、ずっと玄米100%で食べる必要はありません。あなたの炊飯量や家族の好みに合わせて、使いやすい精米方法を選んでみてください。
少量ずつ自宅で精米したい方は、家庭用精米機を選ぶと玄米から白米や分づき米へ好みに合わせて仕上げやすくなります。
なお、精米後の重量や料金はあくまで一般的な目安です。正確な情報は利用する精米所や精米機メーカーの公式サイト、取扱説明書をご確認ください。食事制限などがある場合は、最終的な判断を医師や管理栄養士などの専門家にご相談ください。