

「ふっくりんこ」と「ななつぼし」って、どっちが自分の好みに合うのかわからない…
あなたは「ふっくりんことななつぼしの比較は?」と検索して、どちらのお米を選ぶべきか悩んでいませんか?
本記事では、北海道を代表するブランド米「ふっくりんこ」と「ななつぼし」の違いを明確にし、それぞれの特徴、ランクや評価、味わいの違いなどを徹底的に解説します。
「ふっくりんこはまずいって本当?」といった声や、「北海道で一番うまい米は何?」という疑問にも触れながら、北海道米の品種ランキングやふっくりんことななつぼしの値段の比較情報も盛り込みました。
それぞれの米の個性を理解し、自分の食生活や料理にぴったり合うお米選びのヒントが見つかるはずです。北海道米の魅力を知り尽くしたうえで、あなたに最適な一品を選びましょう。
ふっくりんことななつぼしの比較でわかる違いとは


- ふっくりんことななつぼしの特徴を徹底解説
- ランク・評価まとめ
- 値段の相場を比較
- 北海道で一番うまい米は何?
- 北海道米の品種ランキングは?
ふっくりんことななつぼしの特徴を徹底解説
ふっくりんことななつぼしは、どちらも北海道を代表する人気のブランド米ですが、それぞれに異なる魅力があります。
以下に特徴をまとめましたので、見ていきましょう。
項目 | ふっくりんこ | ななつぼし |
---|---|---|
食感 | ふっくら・やわらかめ | 粒感があり、ややしっかりとした噛みごたえ |
粘り | 強い(低アミロース) | 中程度、バランス型 |
甘み | 豊かでやさしい甘み | あっさりとしつつも、ほどよい甘み |
炊き上がりの見た目 | つややかで光沢がある | つやがあり、粒が崩れにくい |
向いている料理 | 和食、白ごはん、おかずを引き立てる料理 | お弁当、おにぎり、丼もの、酢飯など |
冷めた時の状態 | やわらかさをキープ、べたつきやすいこともある | 冷めても粒立ちが良く、美味しさが長持ちする |
生産地域 | 北海道・道南・空知の一部のみ(限定栽培) | 北海道全域(作付面積が最も多い) |
食味ランキング | 過去に「特A」獲得、直近は「A」評価 | 2025年も「特A」評価、14年連続の高評価実績あり |
入手しやすさ | やや限定的(スーパーでは見かけにくい場合も) | 全国流通、通販・店舗ともに取り扱い豊富 |
価格帯(目安) | やや高め(品質維持のための限定流通も影響) | 安定価格で手に取りやすい |
特徴まとめ | ふっくらやさしい口当たりと豊かな甘み | バランスの取れた味と食感で日常使いに適している |
まず、ふっくりんこは名前のとおり、炊きあがりがふっくらとして柔らかく、やさしい食感が特長です。噛むたびに甘みが広がり、口の中にまろやかなうま味が残ります。
粘りも強めで、白ごはんとしてそのまま楽しむのに向いています。また、和食や魚介系の料理とも相性が良いため、料亭や機内食でも採用されるなど、プロの現場でも高く評価されています。
一方のななつぼしは、しっかりとした粒感とあっさりした味わいが特長で、冷めても美味しさが損なわれにくいという利点があります。甘みと粘りのバランスが絶妙で、毎日の食卓に取り入れやすく、お弁当やおにぎりに適しています。
レンジで温め直しても、炊きたてのようなおいしさが保たれる点も支持される理由のひとつです。
どちらも北海道の気候と土壌に合わせて丁寧に育てられており、それぞれの品種にしかない個性があります。好みによって選ぶと、より満足のいく食体験が得られるでしょう。
ランク・評価まとめ

日本穀物検定協会が実施する「米の食味ランキング」において、ふっくりんことななつぼしは過去に何度も高い評価を獲得しています。
まず、ななつぼしは非常に安定した評価を受け続けている品種です。2010年から2024年まで14年連続で「特A」ランクを維持し、2025年発表(令和6年産)でも見事「特A」を獲得しました。
これは、基準米よりも「特に良好」と認定されたことを意味し、北海道米の中でもトップクラスの品質が証明されています。
一方のふっくりんこは、道南と空知の一部地域でのみ限定栽培されており、生産地域を絞ることで品質を確保しています。過去には「特A」を複数回獲得しており、プロの料理人からも支持を得ている品種です。ただし、2025年の最新評価では「A」となっており、特Aと比べてわずかに基準米より良好という評価にとどまりました。
いずれも全国的に見て非常にレベルの高いお米であることに変わりはありませんが、最近の評価においてはななつぼしの安定感がやや優勢となっています。どちらを選んでも十分満足できる品質ですが、最新のランクを参考にすることで、より納得のいくお米選びができるでしょう。
参考:一般財団法人日本穀物検定協会 (参考) 平成元年産からの特Aランク一覧表
値段の相場を比較

ふっくりんことななつぼしの価格帯は、容量や栽培方法によって異なりますが、一般的な家庭用サイズで比較すると大きな差はありません。
5kg入りのパッケージでは、ななつぼしが約3,500円〜4,000円程度、ふっくりんこはおおよそ4,000円〜4,500円前後で販売されています。販売店やグレード(特別栽培米や一等米など)によって価格に幅があるため、表示価格だけで判断せず、品質表示も確認して選ぶことが大切です。
10kgの場合、ななつぼしは約7,000〜8,000円、ふっくりんこは8,000〜9,000円程度が主な相場です。特に産地直送や無農薬にこだわった商品はやや高値になる傾向があります。
ただ、価格差は数百円〜数千円の範囲に収まることが多く、最終的には好みの食感や味とのバランスで選ばれる傾向にあります。
なお、ふっくりんこは栽培地域が限られているため、市場に出回る量が比較的少なく、割高になるケースもあります。一方のななつぼしは北海道内でもっとも多く作付けされており、比較的手に入りやすいことから、安定した価格で供給されている点が特徴です。
北海道で一番うまい米は何?

「北海道で一番うまい米はどれか」という質問には、多くの人がゆめぴりかと答えるのではないでしょうか。それほどまでに、ゆめぴりかは北海道米の中でも高い評価を受けています。
ゆめぴりかは、強い粘りと甘み、つややかな炊きあがりが特徴の品種で、一般社団法人日本穀物検定協会の「米の食味ランキング」では14年連続で最高ランクの「特A」を獲得しています。この安定した評価こそが、味や品質の高さを物語っています。
さらに、炊きたてはもちろん、冷めてももっちり感や甘さがしっかり残るため、白ごはんとしてそのまま食べても満足感があります。北海道では「米づくりの技術の結晶」とも言われており、まさにプレミアム米として位置づけられています。
一方で、ゆめぴりかは価格帯が高めなことが難点です。5kgで4,000円を超える商品も珍しくなく、日常使いというよりは「特別なごはん」に選ばれることもあります。
こう考えると、日常用にはななつぼしやふっくりんこ、特別な日にはゆめぴりかという使い分けも現実的です。味、評価、価格のすべてを考慮したうえで、自分にとっての「一番うまい米」を見つけるのがよいでしょう。
北海道米の品種ランキングは?

北海道産のお米は、近年その品質の高さから全国的に注目を集めています。特に、日本穀物検定協会が発表する「食味ランキング」では、北海道の複数の品種が高評価を獲得しています。
2025年の食味ランキングにおいて、北海道産の「ななつぼし」は最高評価の「特A」を獲得しました 。この評価は、香り、外観、味、粘り、硬さ、総合評価の各項目で特に優れていることを示しています。
一方、「ふっくりんこ」は「A」評価となりました 。過去には「特A」を獲得した実績もあり、安定した品質が評価されています。
また、北海道産のお米の人気ランキングでは、「ゆめぴりか」が1位、「ななつぼし」が2位、「ふっくりんこ」が34位にランクインしています 。これらの品種は、それぞれ異なる特徴を持ち、用途や好みに応じて選ばれています。
北海道産のお米は、冷涼な気候と清らかな水資源により、豊かな風味と心地よい食感が特徴です 。また、生産量は全国2位を誇り、多くの方に親しまれています。
このように、北海道産のお米は品質、味、食感のバランスが取れており、日々の食卓を豊かにしてくれる存在です
参考:美味しいお米ランキング 北海道ブランド米 評価美味しいお米ランキング2025
ふっくりんことななつぼしの比較と選び方のポイント

- ふっくりんこは「まずい」って本当?
- ななつぼしの魅力と選ばれる理由
- ふっくりんこが支持される理由とは
- 活用シーン別おすすめ
- ふっくりんことななつぼしの比較でわかる違いと選び方まとめ
ふっくりんこは「まずい」って本当?
「ふっくりんこはまずい」という声を見かけることがありますが、それは一部の個人の好みや調理方法に左右されているケースがほとんどです。
こしひかりとかうまいと思わないんだよなぁ 炊くときの水加減が難しいし冷凍ご飯にしたときとかまずいんだよなぁ 同じ理由でふっくりんこも微妙
ふっくりんこは、炊きあがりがふっくらやわらかく、噛むほどに甘みが広がるのが特徴の北海道米です。JAL国内線ファーストクラスや高級旅館、料亭でも採用されており、プロの料理人にも評価されている品種です。
このことからも、品質そのものが劣っているということは考えにくいでしょう。
参考:JAL 国内線ファーストクラス、北海道の高級ブランド米「ふっくりんこ」を提供
ただし、ふっくりんこは粘りが強く、柔らかめの食感であるため、硬めのご飯や粒立ちのしっかりした米を好む方にとっては「やわらかすぎる」「もっちりしすぎる」と感じられる場合があります。
また、水加減を誤るとべちゃつきやすく、炊き方によって印象が大きく変わる点も注意が必要です。
このように、「まずい」という評価が出る背景には、品種の特性に対する好みの差や調理方法の問題があると考えられます。ふっくりんこ本来の味わいを楽しむには、やや少なめの水加減で炊き、炊きたてをそのまま味わうのがおすすめです。
ななつぼしの魅力と選ばれる理由

ななつぼしは、北海道で最も多く生産・消費されている品種で、その人気の理由は多岐にわたります。
まず、最大の魅力は「バランスの良さ」にあります。粘り、甘み、あっさり感が絶妙で、クセのない味わいが特徴です。そのため、毎日のご飯として飽きずに食べられることが、家庭用として支持される理由のひとつです。
また、冷めてもおいしさを保てる性質があり、お弁当やおにぎり、酢飯などにも適しています。実際、家庭はもちろん、飲食店や寿司チェーンでも幅広く使用されているのが現状です。
さらに、電子レンジで温め直しても炊きたてに近い味と食感を楽しめるため、利便性も評価されています。
2025年発表の食味ランキングでも「特A」を獲得しており、品質面でも高い信頼を得ています。価格帯も比較的手ごろで、流通量が多く入手しやすい点も日常使いとして選ばれる理由といえるでしょう。
このように、ななつぼしは「どんな料理にも合いやすく、毎日おいしく食べられる米」として、幅広い層に支持されている北海道米の代表格です。
【実食レポあり】北海道産ななつぼしの口コミ&味評価|本当に人気の理由とは?の記事では、筆者がななつぼしを購入し食レポしてみましたので、合わせてご覧ください。
ふっくりんこが支持される理由とは

ふっくりんこが多くの人に支持されるのは、その「やわらかくふっくらとした食感」と「やさしい甘み」にあります。特に、炊きあがったときのつややかな見た目と、噛んだときに感じるもちもち感は、他の北海道米とは一線を画しています。
この品種は、北海道南部の道南地方で生まれ、現在も道南と空知の一部地域に限定して栽培されています。栽培エリアを絞ることで品質管理が徹底され、安定した味わいが保たれているのです。
また、毎年開催される「ふっくりんこ産地サミット」により、厳しい基準が設定されている点も、信頼を集める理由のひとつです。
参考:プレミアム北海道米
ただし、やわらかい食感は、硬めのごはんが好みの方には合わない場合もあるため、購入前に試食や少量サイズでの購入がおすすめです。そうすることで、自分の好みに合うかどうかを確かめやすくなります。
活用シーン別おすすめ
ふっくりんことななつぼしは、それぞれ異なる特性を持っているため、料理やシーンに合わせて選ぶと満足度が高まります。ここでは、用途別におすすめの組み合わせを4つ紹介します。
- お弁当やおにぎりには「ななつぼし」
冷めても味が落ちにくく、粒立ちがしっかりしているななつぼしは、時間が経っても食感を保ちやすいです。さっぱりとした味わいなので、塩むすびや焼きおにぎりとの相性も良好です。 - 和食に合わせるなら「ふっくりんこ」
ふっくらと炊きあがるふっくりんこは、白ごはんそのものを主役にしたい食卓に最適です。特に、煮物や焼き魚など、うま味を引き立てるシンプルな和食と一緒に食べると、お米の甘さと粘りが際立ちます。 - 丼ものやカレーには「ななつぼし」
あっさりとした風味とやや硬めの食感が特徴のななつぼしは、濃い味付けの料理と好相性です。カレーや牛丼、親子丼といった汁気の多い料理でも、ベタつかずに美味しく食べられます。 - 炊きたてをじっくり味わうなら「ふっくりんこ」
炊きたてのふっくりんこは、その名の通りふっくらとした見た目と甘みが引き立ちます。ごはんそのものの美味しさを感じたいときや、質の高い和の副菜とあわせる食卓にぴったりです。
このように、それぞれの特徴を理解した上で用途に応じて使い分けることで、日々の食事がより豊かになります。好みに合わせて、まずは少量ずつ試してみるのも良い選び方です。
ふっくりんことななつぼしの比較でわかる違いと選び方まとめ
本記事では、北海道を代表するブランド米「ふっくりんこ」と「ななつぼし」の違いを明確にし、それぞれの特徴、ランクや評価、味わいの違いなどを徹底的に解説しました。
解説した内容をまとめたので、確認していきましょう。
ふっくりんこ まとめ
- ふっくりんこはやわらかくふっくらとした炊き上がりが特長
- 粘りの強さはふっくりんこの方が強く、もちもち感がある
- 炊きあがりのつやは両品種とも美しいが、ふっくりんこの方が光沢が強い
- ふっくりんこは和食や白ごはん向き
- 道南と空知の一部でのみ生産される限定米
- 食味ランキングではななつぼしが14年連続特A、ふっくりんこはA
- 価格がやや高め
- 炊き方によってべたつく可能性があるため水加減に注意が必要
- ごはんそのものを味わいたい人にはふっくりんこが向いている
ななつぼし まとめ
- ななつぼしは粒立ちが良く、ややしっかりした食感が特長
- 粘りと甘みのバランスが良く、さっぱりした味わい
- 冷めた後の美味しさはななつぼしが長持ちしやすい
- 弁当や酢飯に適している
- 北海道全域で栽培されており流通量が多い
- 食味ランキングではななつぼしが14年連続特A
- 比較的安定価格
- ななつぼしは電子レンジ再加熱にも強く、使い勝手が良い
- 家族全員で楽しむ日常米にはななつぼしが向いている
「ふっくりんこ」と「ななつぼし」、どちらを選べばいいのか迷っている方は少なくありません。特に、毎日の食卓を支えるお米選びにおいて、味・価格・使いやすさのバランスはとても重要です。
食感の違いや甘み、冷めたときの状態、生産地の違いなど、両者には明確な特徴があります。それらを知らないまま選んでしまうと、「思っていたのと違う…」と後悔することにもなりかねません。
たとえば、和食をじっくり味わいたい方には「ふっくりんこ」、冷めてもおいしいお弁当用には「ななつぼし」など、選び方次第で食卓の満足度が格段に変わります。炊きたての香りや冷めた後の食感を比べてみるだけでも、新しい発見があるはずです。
あなたの食卓を、もっと豊かにするお米選びをしてみませんか? まずは少量から試して、違いを実感してみてください。「ふっくりんこ」も「ななつぼし」も、それぞれが持つ魅力をきっと味わえるはずです。